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雑誌『生活』の六〇年ー佐藤新興生活館から日本生活協会へー(ブックレット近代文化研究叢書11)

雑誌『生活』の六〇年ー佐藤新興生活館から日本生活協会へー(ブックレット近代文化研究叢書11)

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松田 忍 (著者)

 雑誌『生活』は一九三五年一〇月に創刊され、一九九四年三月に休刊されるまでの五九年六ヵ月にわたって刊行された月刊誌である。創刊時のタイトルは『新興生活』であり、一九三八年四月に『生活』と改題されている。現在山の上ホテルとなっている場所(東京都千代田区神田駿河台一ノ一)に存在した新興生活運動の拠点、佐藤新興生活館(佐藤慶太郎らによって創立された。のちに、大日本生活協会、日本生活協会と改称。第一章に詳述。)が刊行した機関紙であった。
 本書はこの雑誌『生活』を通読し、新興生活運動および佐藤新興生活館の活動の変遷を分析することを目的とする。(本書より)

初版2015年3月31日
B5判/96ページ

はじめに

第一章 佐藤新興生活館の設立と初期の活動一九三五〜一九三九
第一節 佐藤新興生活館に設立
(1)『新興生活』の創刊
(2)岸田軒造『汗愛主義に立てる ほんとうの暮し方』
    第二節 新興生活運動開始時における世界観
(1) 新興生活宣言と新興生活綱領
(2) 「現下の社会情勢」に対する認識
(3) 国際生活展望 —国際化と民族特殊性の揺れ動き—
第三節 農村部の活動とその終焉
(1) 農村部開設の意義
(2) 聖農学園の開設から農村部の譲渡まで
    第四節 生活訓練所の開設

第二章 戦前・戦時期における雑誌「生活」 —「食」分野から考える—
第一節 創刊から日中戦争開戦まで
第二節 日中戦争開戦後
第三節 食糧統制と雑誌『生活』

第三章 新興生活運動の組織化
第一節 同人クラブについて
第二節 クラブ形態採用の意義
第三節 同人クラブに集った人々
(1) 同人クラブのメンバー構成
(2) 滑河同人クラブ
(3) 同人クラブの結成事例と活動内容
第四節 同人クラブから生活同人会へ
(1) 同人クラブをめぐる見解の相違 —山下信義、岸田軒造、浜田寿一—
(2) 生活同人会への改称

第四章 雑誌『生活』の変質
第一節 一九三九年の生活館改革
第二節 帝都同人総動員運動と同人倍加運動

第五章 『生活』の戦後 —ラフスケッチ− 
第一節 敗戦からの再出発
(1) 協会活動の急速な縮小
(2) 敗戦後の編集方針の模索
(3) 読者との関係構築の模索
(4) 戦後新生活運動への関与
第二節 独立と『生活』
第三節 新生活運動協会の設立に対して
第四節 『生活』再々出発
(1) 協会の方針をめぐる混乱
(2) 川島四郎の海外情報認識
(3) 川島四郎が望む未来
(4) 『生活』の休刊

おわりに
あとがき

発行所: 近代文化研究所

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