川端文学におけるアダプテーション(ブックレット近代文化研究叢書17)
川端文学におけるアダプテーション(ブックレット近代文化研究叢書17)
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ーー「伊豆の踊子」の翻案を中心に
福田 淳子 (著者)
『戀の花咲く 伊豆の踊子』を筆頭とする六作品の『伊豆の踊子』は、それぞれに特色がある。長い年月の中で、時代を反映し、どのように飜案がなされたのか、川端作品のアダプテーションをテーマに、映画と舞台作品その他を視野に入れ、「伊豆の踊子」の意味を改めて問い直そうというのが本書の目的である。近代文学の作家が、活字離れや時代の趨勢によって遠のきつつある現在、アダプテーションの役割を改めて問い直したい。(本書より)
初版2024年3月20日
B5判/96頁
はじめに 4
序章 文学におけるアダプテーション 8
第1章 川端康成とアダプテーション 13
1.作家としてのスタート 13
2.川端康成の小説作法/アダプテーションとの親和性 16
3.小説「伊豆の踊子」 22
第2章 「伊豆の踊子」の映画化をめぐって 30
1.「伊豆の踊子」の映画化 30
2.映画三作品の比較と考察 31
第3章 演劇作品、その他へのアダプテーション 74
1.「伊豆の踊子」のアダプテーション/吸収されるメディア 74
2.多田淳之介台本・演出 観光演劇『伊豆の踊子』 76
終章 アダプテーションとリメイクがもたらすもの 88
おわりに 92
発行所: 昭和女子大学出版会