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大木喬任と「東京」の誕生:東京遷都における国家構想と都市救済(ブックレット近代文化研究叢書20)

大木喬任と「東京」の誕生:東京遷都における国家構想と都市救済(ブックレット近代文化研究叢書20)

通常価格 1,980 円(税込)
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 初版2026年3月25日
B5判/78頁

本書は、徳川幕府の崩壊によって危機に直面した巨大都市「江戸」が、近代日本の首都「東京」として再生の途につく政治過程を、その立案者、実行者であった大木喬任(おおき たかとう)を中心に考察するものである。かれは薩長土肥の一角である佐賀閥を代表する政治家のひとりで、明治政府では第二代東京府知事となったあと、文部卿、司法卿を長くつとめ、近代日本の教育制度と司法制度の創始に大きな役割を果たしたことでも知られている。(中略)
 東京遷都において大木喬任が果たした役割は、先行研究では
「東京」という名称を当時最初に提議したこと、のちに東京府
知事として「桑茶政策」をはじめ、成功とは言いがたい独特な
政策を行ったことの二点で主に評価されている。大木本人は、
自分こそが天皇東幸の「張本」であり、東京遷都の首唱者だ
ったと考えていたらしく、大木が実際どのように遷都のプロ
セスに関係していたのか、本書ではこれまでの研究では取りあ
げられなかった一次資料を含めて検討を行いたい。また、この
とき大木が説いた理念と国家構想は、のちにかれが民部大輔、
参議として関係する明治政府の施策の根本を形づくったようで
ある。東京遷都の過程を大木喬任の視点から追うことで、一九
世紀末、近代の入り口に立った日本が、転換期の困難をどのよ
うに克服しようとしたのか考察する。(「はじめに」より)


目 次

はじめに 
 本研究のもくろみ 3
 「遷都」と「奠都」 4

第一章 大木喬任東京設置論の形成
 佐賀藩と大木喬任 6
 大木喬任の上京と大坂遷都論 7
 最初の東京設置意見書 9
 鍋島閑叟と佐賀藩論 11
 東京設置論の再提出 13

第二章 東京設置の政治過程
 東京設置論の受容 18
 大木喬任による働きかけと東京設置、東幸の決定 19
 木戸孝允との邂逅 21
 木戸と大木の江戸視察 23
 東京開府と奥羽士民諭告 27
 天皇東幸 31

第三章 首都復興への道のり
 東京入城と天盃頂戴 39
 大木喬任の府知事就任 41  
 その後の東京「遷都」論 43
 東京府の救民政策 45
 小金原開墾の諸相 49

おわりに
 大木府政の終焉 56
 東京遷都の意義 58

資料翻刻
 ①三条実美宛大木喬任東京設置意見書 62
 ②岩倉具視宛大木喬任江藤新平東京設置意見書 66
 ③岩倉具視宛大木喬任片桐省介覚書 68
 ④大木秘策 69
 ⑤江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔 70
 ⑥奥羽士民諭告 70
 ⑦天皇東幸予告 71
 ⑧大木喬任東京遷都意見書 71
 ⑨大木喬任東京府救民政策見込書案 72
 ⑩奠都当時の東京 73

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