国会議事堂の誕生 仮議事堂からの5代にわたる建築史(1886〜1936)(ブックレット近代文化研究叢書15)
国会議事堂の誕生 仮議事堂からの5代にわたる建築史(1886〜1936)(ブックレット近代文化研究叢書15)
堀内 正昭 (著者)
本書は、第一回帝国議会開催のために明治23(1890)年に建設された第一次国会仮議事堂(以下、第一次仮議事堂または第一次と略す。第二次、第三次も同様)から昭和11(1936)年に竣工した現在の国会議事堂まで、建築を通史として辿る。(本書より)
初版2021年3月10日
B5判/164ページ
はじめに
第1章 国会議事堂原案と第一次国会仮議事堂の建設までの経緯
1−1 国会議事堂原案
1−2 国会議事堂第2案(和洋折衷式)と仮議事堂原案
1−3 アドルフ・シュテークミュラ
1−4 仮議事堂第2案と同変更案
1−5 竣工時の図面
1−6 増築の時期について
結語
註/図版出典
第2章 第一次国会仮議事堂議場棟の復元
2−1 議場内の写真ならびに絵画資料に見る小屋組
2−2 類例構法〜ドイツ小屋
2−3 ドイツにおける母屋組架構
2−4 ドイツにおける類例建築
2−5 仮議事堂議場の小屋組
2−6 議場小屋組の復元
2−7 屋根葺き材
2−8 ドイツにおけるルーフィング
2−9 屋根葺き材と外壁仕上げ
結語
註/図版出典
第3章 第二次国会仮議事堂
3−1 第二次仮議事堂の建築概要
3−2 第二次仮議事堂の修繕工事
3−3 設計者について
3−4 妻木頼黄について
3−5 第一次仮議事堂との比較
3−6 関連記事
3−7 比較考察
3−8 議場小屋組の復元考察
結語
註/図版出典
第4章 広島臨時仮議事堂
4−1 広島仮議事堂関連の資料
4−2 広島仮議事堂の概要
4−3 短期間で完成させるための設計方針
4−4 議場小屋組に関する記述
4−5 トラス小屋組か母屋組か
4−6 ドイツ小屋技法による議場小屋組の復元
4−7 広島仮議事堂議場小屋組の再考
結語
註/図版出典
第5章 国会議事堂(本建築)の設計完了までの道程
5−1 本議事堂建設のための調査会・委員会の設置
5−2 図面に見る国会議事堂像の変遷
5−3 議院建築準備委員会案(明治43年)
5−4 議院建築調査会議案と同決議案(大正6)
5−5 議院建築意匠設計懸賞募集と「間取略図」(大正7)
5−6 懸賞募集入選案
5−7 入選4案の比較考察
5−8 実施に向けての基本設計案
註/図版出典
第6章 第三次国会仮議事堂
6−1 第三次仮議事堂の工事概要
6−2 再建方針
6−3 建築概要
6−4 第三次仮議事堂の工事の進捗状況
6−5 第二次仮議事堂との比較
6−6 関連記事
6−7 比較考察
6−8 議場小屋組
6−9 防火壁
6−10 第三次仮議事堂の意匠「近世式」
6−11 外観と内装について
結語
註/図版出典
第7章 国会議事堂誕生までの軌跡
7−1 現国会議事堂の概要
7−2 日の字型とEの字型プラン
7−3 本議事成立までの間取りの変遷
7−4 本議事堂の外観
7−5 仮議事堂と本議事堂との影響関係
7−6 議場の規模について
7−7 大規模建築への憧憬—高塔の存在
7−8 本館における東西軸
7−9 塔屋の形状
7−10 合作としての国会議事堂
7−11 国会議事堂の様式
註/図版出典
おわりに
発行所: 近代文化研究所