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日本文法学の系譜(ブックレット近代文化研究叢書8)

日本文法学の系譜(ブックレット近代文化研究叢書8)

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山田 潔 (著者)

 私は室町時代末期の日本語の研究を専門としていますが、大学院の授業では日本語教育専攻の学生が履修している関係もあり、現代日本語の文法を取り上げてきました。。具体的には、山田孝雄・時枝誠記・渡辺実・三上章などの文法理論を、この10年ほど、学生諸君とともに学んできました。今回、本学の「近代文化研究叢書」に執筆する機会を得ましたので、これらの文法学者の理論を解説する形で、私の考えも交えつつ、日本文法学の系譜を辿ってみたいと考えました。(本書より)

初版2012年1月11日
B5判/138ページ

1 はじめに
2 山田孝雄の文法理論
(1)『日本文法論』の成立
(2)陳述と品詞分類
(3)喚体の句と述体の句
3 時枝誠記の文法理論
(1)鈴木朖と時枝誠記
(2)言語過程説と詞辞論
(3)入子型構造形式
4 渡辺 実の文法理論
(1)『国語構文論』の意義
(2)叙述と陳述
(3)構文的職能と品詞分類
(4)敬語の5分類
5 三上 章の文法理論
(1)『現代語法序説』の特質
(2)有題文・無題文
(3)陳述度と軟式・硬式
(4)「象は鼻が長い」論
あとがき

発行所: 近代文化研究所

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