初代国会仮議事堂を復元する（ブックレット近代文化研究叢書10）

堀内　正昭 (著者)

　本研究は、わが国の国会議事堂の原型といえる初代仮議事堂を取り上げ、発見された平面図を手掛かりに、建物にまつわる様々な謎を解明するすることを目的としている。そして、得られた成果に基づいて、初代仮議事堂の創建時の姿を復元できるところまで考察を進めていきたい。（本書より）

初版2014年3月20日
B5判／76ページ

はじめに
註
第１章　描かれた初代仮議事堂
１−１　着工前
１−２　工事中
１−３　竣工後
結語
註
第２章　初代仮議事堂建設までの経緯
２−１　国会議事堂原案
２−２　国会議事堂第２案（和洋折衷式）と仮議事堂第１案
２−３　アドルフ・シュテークミュラー
２−４　仮議事堂第２案と同変更案
２−５　竣工時の図面
２−６　増築の時期について
結語
註
第３章　議場棟の復元
３−１　議場内の写真ならびに絵画資料に見る小屋組
３−２　類例構法
３−３　ドイツにおける母屋組架構
３−４　ドイツにおける類例建築
３−５　仮議事堂議場の小屋組
３−６　議場小屋組の復元
結語
註
第４章　中央棟八角塔の復元
４−１　「丸屋根伏図」について
４−２　丸屋根伏図の架構について
結語
第５章　屋根葺き材ならびに外壁仕上げについて
５−１　屋根葺き材に関する日独の資料
５−２　ドイツにおけるルーフィング
５−３　ドイツにおける施工例
５−４　屋根葺き材は何であったか
５−５　外壁仕上げについて
結語
註
第６章　屋根形状について
６−１　依拠する平面図と写真
６−２　中央棟の屋根
６−３　議場棟
結語
註
おわりに
図版出典

発行所: 近代文化研究所