「猫の家」その前と後『吾輩は猫である』を住生活史からみると(ブックレット近代文化研究叢書;5)

平井 聖 (著者)

シリーズ:ブックレット近代文化研究叢書

¥ 880 (本体: ¥ 800 + 消費税: ¥ 80)
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商品説明

(略)夏目漱石が書いた『吾輩は猫である』は、漱石自身の生活体験が基盤にあり、その舞台となった建物がもともと建てられていた場所ではありませんが、明治村に移築されて、残っている極めて珍しい資料ということができるでしょう。この『吾輩は猫である』の舞台になった家は、その両方が重なる貴重な資料なのです。
 しかし、このような資料を、歴史を編むために使うには、住宅史の流れの中での位置づけをしなくてはなりません。そこで、この『吾輩は猫である』を、どのように位置づけたらいいか考えてみることにしました。(本書より)

初版2008年3月23日
B5判/80ページ

Ⅰ はじめに
01 はじめに
02 「猫の家」について

Ⅱ 「猫の家」の封建性
01「猫の家」の封建的なところ    
02 中級藩士住宅の座敷
03「猫の家」の座敷の造りと使われ方
04「猫の家」の封建的性格

Ⅲ 「猫の家」の近代性
01 「猫の家」の近代的なところ  
02 都市住宅の座敷は南向きを志向している  
03 膳から食卓へ  
04 茶の間-家族が集まる部屋  そして茶の間も南向きを志向する
05 夫婦の寝室・子供の寝室  
06 「猫の家」の近代的性格  

Ⅳ おわりに  
そして、漱石は『吾輩は猫である』で何が
言いたかったのだろう 

Ⅴ 註

発行所: 近代文化研究所

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